エネルギー・地球温暖化

2014年01月14日

 

ソーラーシェアリングで農業と発電を両立

Keywords:  再生可能エネルギー  NGO・市民  食糧 

 

Solar_Sharing

一般社団法人ソーラーシェアリング協会は2013年11月、千葉市で「ソーラーシェアリング林発電所」の稼働を開始した。耕作地の上空に太陽光パネルを設置し、営農を続けながら発電する実証実験を行いながら、見学会の開催などを通してソーラーシェアリングの普及推進に取り組む。

林発電所では農場の一部(645平方メートル)に支柱を立て、高さは3.5メートルの位置に90Wの小型ソーラーパネル272枚を設置。総設備容量は約25kWで、固定価格買取制度による売電収入は年間105万円を見込む。7年ほどで初期費用を回収できる予定だという。

農林水産省が2013年4月に農地への太陽光発電設備の設置を許可して以来、各地でソーラーシェアリングの導入が始まっている。同省のガイドラインは、作物の生育に必要な日照量の確保や、 設備の専有面積が最小限で容易に撤去できる構造であることなど、営農を妨げない工夫を求めている。

設備の適切な施工方法を含め、 ソーラーシェアリングの正しい普及をめざす同協会の酒本道雄理事は、「太陽光で発電した電力を農機や自動灌水装置のエネルギー源にするなど、農業に生かす『電活農業』も実現させたい」と意気込む。

小島和子

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