エネルギー・地球温暖化

2013年08月16日

 

上総鶴舞ソーラー発電所 農地でつくる電力「ソーラーシェアリング」

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(非製造業)  食糧 

 

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千葉県市原市のソーラーシェアリング上総鶴舞で2013年4月、ソーラーパネルを農地の上に設置して、耕作で余剰した太陽を利用する「ソーラーシェアリング」を採用したソーラー発電所が稼働した。設置面積は750平方メートルで、発電量は年間およそ35,000kWh、10世帯分の年間電気使用量に相当する。

「ソーラーシェアリング」は、農作物をつくっている畑の上に、間隔を開けて鎧戸状に小型のソーラーパネルを並べ、農作物とともに電力を得る方法。畑の上に日陰ができることになるが、ほとんどの作物にとって、強すぎる太陽光は有害であり、一定以上の太陽光の強さ以上の光では光合成の量が増加しないという事実に基づき、光をシェアすることに着眼した技術。

農地の取り扱いについて定めた農地法では、農地を農地以外のものに転用することを原則禁止しているが、農林水産省は2013年4月、ソーラーパネル設置に必要な支柱を農地に立てることについては、下部の農地で農農作物栽培が適切に行われ営農されていることを条件に、一時転用を許可することにした。

2012年7月に「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が導入されていることを背景に、ソーラーシェアリングの今後の広がりが注目される。

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