エコ・ソーシャルビジネス

2013年04月06日

 

上田市民エネルギー、太陽光発電事業「相乗りくんプラス」を発表

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  NGO・市民  再生可能エネルギー 

 

JFS/Japanese NPO Expands Residential Solar Co-Ownership Project
Copyright NPO法人 上田市民エネルギー


長野県上田市のNPO法人上田市民エネルギーは2013年3月8日、地域の太陽光発電を促進する新事業「相乗りくんプラス」を開始した。2011年11月から始まった住宅用太陽光発電「相乗りくん」の第2弾となるプロジェクトで、日当たりのよい屋根を貸す地域の「屋根オーナー」と、そこに相乗りして太陽光パネルを設置する全国の「パネルオーナー」を募っている。

「相乗りくん」が住宅用太陽光(10kW未満)に限定し、余剰電力のみを売電できる仕組みであったのに対し、「相乗りくんプラス」は2012年7月にスタートした固定価格買取制度に対応し、余剰分だけではなく全量を売電できる発電事業で、公共施設や店舗、大学など、さまざまな建物の屋根や土地の活用を目指す。

パネルオーナーはパネル設置費用10万円から参加でき、13年間の契約期間中、発電総額から必要経費を除いた売電収入が得られる。上田市民エネルギーの試算では、10万円で参加の場合、13年間の売電収入は約12万円、50万円の場合は61万円が見込めるとしている(いずれも2013年度の買取価格を基に試算)。

「相乗りくん」にはこれまで10件の屋根オーナーと37名のパネルオーナーが参加し、約69kW分の太陽光パネルを設置した。上田市民エネルギーの藤川まゆみ理事長は、「市民だからこそ、自治体、大学、企業などと枠を超えてつながれる。地域も超えた顔の見えるネットワークで、自然エネルギーを全国に広めたい」と意気込んでいる。

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