人類は有史以来、さまざまな工夫を重ねながら文明や科学を発達させてきました。
でも、まだまだ自然の仕組みに敵わないものが多々あります。
ハスの葉の上に転がった雨粒は、どうしてまん丸なままなのだろう?
カイコはどうして口の中から、1300?1500mにもなるという、
あんなに丈夫できれいな糸を吐くことができるのだろう?
人間にはできない多くのことを、生物は簡単に行っています。
しかも、それらは自然の摂理に反しておらず、
自然を修復不可能なまでに傷つけたりすることはありません。
このすばらしくて不思議な自然の営みを参考にして研究をしているのが、
「バイオミミクリ」や「ネイチャーテクノロジー」と呼ばれている、
「自然に学ぶ技術」です。
JFSでは、日立環境財団の助成を得て、「自然に学ぶ」技術や研究についての内外の動きや事例を紹介するプロジェクトを2005年と2011年に2回実施しました。