生物多様性・食糧・水

2010年11月15日

 

富士通 「生物多様性統合指標」を作成

Keywords:  生態系・生物多様性  企業(製造業) 

 

Parantica_sita.jpg
イメージ画像 by Japan for Sustainability


電機メーカー大手の富士通は2010年8月19日、企業活動による生物多様性への影響と貢献度を定量的に評価する「富士通グループ生物多様性統合指標」を作成したと発表した。この指標を用いることで「富士通グループ環境行動計画」において、2012年度末までに生物多様性への影響度を2009年度比で3%削減することを目指す。

統合指標の目的は、定量的な目標を設定し、生物多様性への影響を継続的に削減すること。主な特長は、事業における影響、空間・土地利用、自然環境保全など企業活動全体を総合的に評価すること、既存の環境影響評価の仕組みと連携すること、生物多様性への影響力、状態の2側面から同社独自に重み付けをするなど。

定量評価の方法としては、「製品・事業のライフサイクル」「土地利用/貢献」「社会への貢献」を評価範囲とし、生物多様性への影響を与える要因の抽出を行う。また、事業活動による生態系の損失、事業所生態系の価値、保全対象の生態系の価値を評価する。

2010年10月に名古屋で開催されるCOP10では、「ポスト2010年目標」や「民間の参画と定量的な目標設定の重要性」が議論される予定で、生物多様性保全への取り組みは国際的な緊急課題とされている。

富士通、社員参加による全国タンポポ分布調査を開始(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030146.html
富士通 生物多様性行動指針を策定(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029721.html
日本企業9社「ビジネスと生物多様性イニシアティブ」に署名(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024936.html

国内初!企業活動による生物多様性への影響と貢献度を定量評価する活動を開始
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/08/19.html

登録日時:2010/11/15 06:00:15 AM

English  

 


 

このページの先頭へ