生物多様性・食糧・水

2006年10月13日

 

日本国内の紫外線、1990年以降増加傾向に

Keywords:  生態系・生物多様性  大学・研究機関  政府 

 

環境省が2006年7月に公表した2005年度のオゾン層の状況などの監視結果によると、2005年の南極域上空のオゾンホールの面積、オゾン破壊量はともに過去10年では平均的な規模だったが、現時点でオゾンホールが縮小している兆しがあるとは判断できず、南極域のオゾン層は依然として深刻な状況にあるという。

北半球中緯度のオゾン層破壊物質の大気中濃度については、1990年代以降CFC(クロロフルオロカーボン)-12 がほぼ横ばい、CFC-11、CFC-113は減少傾向にある。一方、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)や、オゾン層破壊効果はないが強力な温室効果ガスであるHFC(ハイドロフルオロカーボン)の濃度は増加している。

日本国内の紫外線量は、紫外線観測を開始した1990年以降増加傾向にある。日本上空のオゾン量の減少はみられないため、雲の量や、エアロゾル(気体中に浮遊する液体や固体の微粒子)の減少が、紫外線量を増加させている原因と考えられるという。



http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7371


http://www.jma.go.jp/jma/press/0604/28a/ozon2005anu.html
http://www.jaast.jp/hanashi/


登録日時: 2006/10/13 03:52:00 PM

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