2004年04月01日
Keywords: 生態系・生物多様性 NGO・市民 企業(非製造業) 大学・研究機関 政策・制度
「割り箸で日本の森を守ろう!」を合い言葉に、NPO法人エコメディア・ファンデーションは、国産材割り箸の導入コストを広告収入で補う「アドバシ」を開発した。
国内で使われている割り箸の95%は、海外からの輸入品。日本で消費される割り箸は年間254億7000万膳(99年のデータ)にも上り、これが主要輸入元の中国をはじめ、他国の森林破壊に影響を与えていると指摘されている。一方、間伐材をはじめとする国産材は、輸入材と比べて約4倍のコストを要することから需要が低迷。日本の森林は間伐期を迎え、間伐が急がれているにも関わらず、野放しとなっているのが現状だ。
この状況を打破するため、エコメディア・ファンデーションは、「アドバシ」を考案。これは、割り箸袋に広告を掲載し、広告収入を国産間伐材と輸入品の差額に充当するというもの。国産間伐材を有効利用して日本の森林を維持するとともに、割り箸生産による海外の森林破壊を食い止めようという試みだ。また、「アドバシ」設置店鋪を使用済み割り箸の回収拠点としたり、顧客の再来店を促すため、割り箸袋を割引券や地域通貨との引き換え券とするなどの施策も提案している。
2003年10月には、大妻女子大学の学園祭告知広告を掲載した「アドバシ」第1号が、千代田区内のミニストップ4店鋪で導入された。
http://www.ecomedia.jp
登録日時: 2004/04/01 10:54:57 PM
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