2002年10月24日
水産庁が9月9日発表した2002年度の資源評価によると、日本近海のマイワシやマサバの資源量が急減している。特に東シナ海から日本海に回遊するマイワシが激減している。
この海域での1983年に100万トンを越えた総漁獲量は、1991年までずっと100万トン以上の漁獲量であったが、その後急速に減少し、1999年には41,000トン、2000年には7800トン、2001年には1400トンに減少している。
水産庁では、「人為的な影響というよりもむしろ自然環境的な要因によって資源が減少した」と考えているが、産卵親魚が減少しているため、現状のまま漁獲し続けると資源量は2003年以降急速に減少すると予測しており、「マイワシを専獲することを避け、混獲で漁獲されるものだけを水揚げするようにすべきである」と述べている。
日本では、マイワシの骨が貝塚から発見されるなど、古くから利用されていた。江戸時代から昭和初期にかけては、生食用,干物として,または灯火用の油として利用し,その搾りかすも肥料として用いていた。
「値段が安く大衆的な魚」として、日本人がよく食する魚の一種であるとともに、高級魚養殖用のエサ,オイルサーディンなどの缶詰類,肥料としての乾燥粉末(フィッシュミール)などが大きな用途である。
http://abchan.job.affrc.go.jp/digests14/04.html
登録日時: 2002/10/24 02:40:59 PM
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