「生物多様性国家戦略2012－2020」を閣議決定

環境省は2012年９月28日、「生物多様性国家戦略2012－2020」が閣議決定されたことを発表した。2010年10月に開催されたCOP10で採択された愛知目標の達成に向けた国別目標の設定が求められたことに加え、東日本大震災の発生や人口減少の進展をはじめとした社会状況を踏まえ、人と自然との関係を見つめ直し、今後の自然共生社会のあり方を示す戦略となっている。

目標年次を含めた日本の国別目標13とその達成に向けた主要行動目標48および達成状況を測る指標81が設定された。また、５つの基本戦略が設定されている。
１）生物多様性を社会に浸透させる
２）地域における人と自然の関係を見直し・再構築する
３）森・里・川・海のつながりを確保する
４）地球規模の視野を持って行動する
５）科学的基盤を強化し、政策に結びつける

加えて、今後５年間の行動計画として、「生物多様性総合評価を愛知目標の中間評価が行われる2015年までに実施」など、約700の具体的施策が記載され、50の数値目標が設定された。