2012年04月08日
Keywords: 再生可能エネルギー 企業(非製造業) 大学・研究機関 環境技術
矢野経済研究所は2011年12月20日、ヒアリングならびに文献調査を併用して2011年10月から12月にかけて行なった国内地熱発電市場の調査結果を発表した。今後10年間で市場規模が急速に拡大するであろうこと、バイナリー発電が増えるであろうことを指摘している。
日本は世界有数の地熱資源量を誇るが、2010年度は新規の地下資源調査や地熱発電所の新設がほとんど行われない状況で、売電や既設プラントのメンテナンス等が中心となっており、2010年度の市場規模は約580億円と推計した。しかしながら、今後10年間では、大型地熱発電設備の新設などにより売電市場を中心に地熱発電市場規模は劇的に変化し、2011年度~2020年度までの同市場規模は約8490億円に急拡大すると予測している。
また、比較的低温の蒸気・熱水を熱源とするバイナリー発電の市場に関して、2010年以降国内メーカー参入の動きが活発化していることから、低コスト化・小型化や性能・発電効率の向上が今後一層進むものと予見し、温泉発電の普及拡大も期待されるとしている。
東北地方で74万キロワットの地熱発電が可能、事業者団体調査(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/031520.html
地熱発電の現状
http://www.japanfs.org/ja/pages/031409.html
出光興産と国際石油開発帝石、地熱開発に向け共同調査を実施(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/031305.html
登録日時:2012/04/08 06:00:15 AM
矢野経済研究所 地熱発電市場に関する調査結果2011
http://www.yano.co.jp/press/press.php/000888