エネルギー・地球温暖化

2012年01月02日

 

東北地方で74万キロワットの地熱発電が可能、事業者団体調査

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(非製造業) 

 


地熱開発事業者で構成される日本地熱開発企業協議会は2011年9月22日、東北6県の6地域17地区での地熱発電開発可能推定量が合計約74万キロワットであることを発表した。

地上データおよび地下温度データがある程度存在する地域について、地区ごとの開発可能量を推定し、(1)有望地域図、(2)開発可能量表、(3)30メガワットモデルケース工程・コスト表を作成したもの。

この推定では、自然公園の特別保護地域と第1種特別地域を除外し、地形的な制約も考慮した。対象地域は、自然公園の内と外にまたがり、その内訳は、自然公園内(第2種および第3種特別地域)が約57万キロワット、自然公園外が約17万キロワット。

地熱発電は化石燃料の輸入を必要としない国産の再生可能エネルギーであり、さらに24時間365日安定して発電できる長所を持つ。日本の地熱発電資源量(賦存量)は、米国、インドネシアに次ぐ約2340万キロワットある。

同協議会では「地熱発電は、再生可能エネルギーの全量買取制度において20~24円/kWh程度の買取価格が実現すれば、経済的で安定した安全な電気を国民に供給できる」と主張したうえで、国が先導的に自然公園特別地域内の地熱調査と環境アセスメント調査を実施し、その結果として、環境アセスメントを含めた開発リードタイムが短縮されることを求めている。

日本の地熱エネルギー利用の現状と今後
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/029639.html
「再生可能エネルギー、原発発電量に匹敵する導入可能性」 環境省調査結果
http://www.japanfs.org/ja/pages/031146.html
環境省、再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップを公開
http://www.japanfs.org/ja/pages/031214.html

登録日時:2012/01/02 06:00:15 AM


English  

 

参照元

東北6県の地熱開発有望地区について
http://www.chikaikyo.com/news/images/110922.pdf
日本地熱開発企業協議会
http://www.chikaikyo.com/


 

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