2011年12月17日
Keywords: 再生可能エネルギー 3R・廃棄物 企業(製造業) 地方自治体 大学・研究機関
環境モデル都市としてバイオマス利活用の促進に取り組んできた京都市は2011年8月19日、日立造船および熊本大学と共同で、家庭やオフィスから排出される一般廃棄物からバイオ燃料を製造する技術を開発すると発表した。紙を含む一般廃棄物からのエタノール製造は全国はじめての試み。
一般廃棄物は収集方法や収集量が安定しているため、エタノール原料として実用性が高い。回収された一般廃棄物は、破砕機と分別機によるビニール類除去と酵素や特別な酵母を加えた発酵の工程をふみ、エタノールへと精製される。1トンのゴミから60リットルの収量が見込まれている。エタノール分離後の残渣からバイオガスを取り出す取り組みもあわせて行われる。
この計画は2011年度及び2012年度の2カ年で実施される。京都市は西京区にある西部圧縮梱包施設内に実証建設用地提供するとともに、これまでに蓄積されたごみ組成調査データを基に助言を行い、日立造船が実証装置の建設を担当、熊本大学は使用する酵母の提供や実証実験の指導を行う。2013年の実用化を目指し、精製されたエタノールはガソリンの代替燃料や発電機などに使用される予定。
東京ガス、生ごみからバイオエタノールとバイオガスを同時回収へ(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024879.html
北九州市、食品廃棄物エタノール化実証プラント完成(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024606.html
登録日時j:2011/12/17 06:00:15 AM
京都市産学公共同による「廃棄物からのバイオマスの回収とエタノール変換技術の開発」事業の共同実施
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000106510.html