生物多様性・食糧・水

2011年08月31日

 

JAXA 福島で汚染土壌浄化「ヒマワリ作戦」

Keywords:  生態系・生物多様性  化学物質  大学・研究機関 

 

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Copyright Operation Himawari


宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山下雅道名誉教授らは2011年4月、福島第一原子力発電事故で汚染した土壌中の放射性セシウム除去のため、ヒマワリを栽培し吸収させ、細菌で少量化し処理する計画を発表した。植生で覆うことにより放射性物質が含まれている埃を減らす効果もある。

1986年のチェルノブイリ原発事故の後も、多くのヒマワリやナノハナが植えられ、放射性セシウムを吸収する能力が高いことが証明された。

放射性セシウムは植物の肥料の一つであるカリウムと化学的な性質が似ているため、肥料としてカリウムや窒素を施すのをやめることで、ヒマワリの放射性セシウムの吸収率を高めることができる。

収穫したヒマワリは、100℃近くの高温で盛んに活動するバクテリアの高温好気堆肥菌と酵素で、水蒸気、二酸化炭素、セシウムなどのミネラルに迅速に分解し、体積を減らす。残ったミネラルに放射性セシウムが多い場合は放射性の塵埃を固めて厚い遮蔽層の下に閉じ込め、安全に最終処理する。

登録日時:2011/08/31 06:00:15 AM


English  

 

参照元

ひまわり作戦 福島の大地にヒマワリを!
http://surc.isas.jaxa.jp/space_agriculture/Sunflower/Himawari_Leaflet.pdf
宇宙農業からの提案 福島の大地にヒマワリを!
http://surc.isas.jaxa.jp/space_agriculture/
原発事故で放射能汚染された大地をヒマワリで埋めよう
http://surc.isas.jaxa.jp/space_agriculture/Sunflower/Himawari_Outline.pdf


 

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