エネルギー・地球温暖化

2006年03月26日

 

バイオエタノール、2007年から量産へ

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  政府  政策・制度 

 

2001年からNEDOの助成を受け、月島機械は廃建材からの燃料用エタノール製造技術の開発を進めてきた。大成建設、大栄環境、丸紅テクノ、サッポロビール、東京ボードを株主とするバイオエタノールジャパン関西は、現在、大阪において同技術を用いた商業設備を建設中である。同設備は、2007年に生産開始の予定。

植物は空気中のCO2を吸収し、光合成により炭素を固定化する能力を持ち、収穫してもまた育つ再生産可能な資源であり、これからの社会に要求されるCO2削減や持続的社会の構築の観点からみて、価値の高いバイオマス資源。

現在エタノール生産に用いられているのは主にデンプン・糖質系の資源だが、トウモロコシ、小麦、キャサバ、サトウキビなどの原料は、食糧としても重要であり、また、市場の動きにより価格が変動するリスクが大きい。

一方、木質系資源には、廃棄物として収集ルートが確立された資源として、建設廃木材がある。今回の設備建設は、この廃木材を原料として燃料エタノールを製造する技術開発を量産化するもの。プロセスは希硫酸法で、希硫酸を触媒とし、木質原料を酸に分解する。中和後得られた糖液は遺伝子組み換え菌にてエタノール発酵を行い、燃料エタノールを製造する。



http://www.apec-vc.or.jp/apec_j/j_feature/2005_03/2005_03_3.html


http://www.tsk-g.co.jp/tech/industry/bio.html


登録日時: 2006/03/26 08:52:20 AM

英語記事はこちら


 


 

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