生物多様性・食糧・水

2006年02月02日

 

気象庁、「海洋の健康診断表」を開設

Keywords:  生態系・生物多様性  地球温暖化  政府 

 

気象庁は2005年10月25日よりホームページ上で、地球環境に関連した海洋変動の現状と今後の見通しなどを総合的にまとめた情報「海洋の健康診断表」の公開を開始した。http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/shindan/

海洋は、温室効果ガスである二酸化炭素を吸収したり熱を貯えることによって地球温暖化を緩やかにするだけでなく、その変動は台風の発生・発達や異常気象などの気象にも深く関わっており、地球環境問題への対応などには、海洋の状況を的確に把握することが必要不可欠。「海洋の健康診断表」では、このような地球環境に関連した海洋現象を総合的に診断し、その結果をわかりやすく解説する。

診断表の提供する主なデータは以下の4つで、海洋の基礎知識、現在の状態、通常時との比較、今後の予想、影響、原因などの視点での解説も添えられている。
1.海面水温、海面水位、大気・海洋間の二酸化炭素交換量など、地球温暖化に関連する海洋データの長期変化
2.エルニーニョ現象や黒潮・親潮の長期変動など、天候や気候に関連する海洋の変動
3.海面水温や黒潮・親潮、潮位、海氷の週-月程度の変動
4.海面浮遊物や海水中の重金属濃度

同庁では、定期的に最新の状況を伝える「定期診断表」、黒潮大蛇行や異常潮位など社会的影響の大きい海洋現象の確認時に発表する「臨時診断表」、詳細な調査をとりまとめた「総合診断表」の三つの形態で海洋情報を伝えていく方針。



http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/shindan/


http://www.jma.go.jp/jma/press/0510/07a/shindan.html


登録日時: 2006/02/02 10:50:22 AM

英語記事はこちら


 


 

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