生物多様性・食糧・水

2005年02月21日

 

地域活性化プロジェクトでNPOと有機農業団体が提携

Keywords:  生態系・生物多様性  NGO・市民  食糧 

 

茨城県霞ヶ浦・北浦地域の再生に向け、地元のNPOと有機農業団体が2004年10月28日、地域の持ち味を生かした循環型社会を実現するための環境パートナーシップ協定を結んだことを発表した。提携するのは、同地域の自然の保全・復元活動を行なうアサザ基金、北浦湖に面する鉾田町の環境団体エコタウンほこた、有機野菜と平飼鶏卵の生産者による地元有機農業団体ギルドの3団体。

同流域は、在来魚を食べるうえ市場価値がないブラックバスなど外来魚の漁獲量過多による漁獲収入の低下、流域に流出する農業用化学肥料による水質汚濁など、持続性が失われつつある状況にある。

アサザ基金は、同流域を再生しようと市民型公共事業「アサザプロジェクト」を1995年より行なっているが、この協定で同プロジェクトにおいて流域農業と連携した本格的な事業を2005年春から始める。3団体は、流域の生態系保全運動と地域産業振興で相乗効果を生み出し、循環型社会の構築を目指す。

具体的には、外来魚を駆除して生産された魚粉の買い上げ、その魚粉を活用した有機農作物、卵、菜の花の生産、ナタネ油を活用した燃料の開発など。また漁業、農業、環境団体の3者協同による商品群「1%フォーザレイクブランド」を作り、売上の1%をアサザ基金に寄付する。



http://www.kasumigaura.net/asaza/opinion/guild04_10/pressrelease.html


http://www.kasumigaura.net/asaza/opinion/guild04_10/guild04_10qp.html


登録日時: 2005/02/21 12:25:29 PM

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