生物多様性・食糧・水

2004年03月16日

 

小学校のビオトープにモニタリングシステム導入

Keywords:  生態系・生物多様性  NGO・市民  企業(製造業)  教育 

 

NPO法人アサザ基金は、2003年10月、小学校のビオトープに集まる生物のモニタリングシステムを日本電気株式会社(NEC)と共同開発した。生物の生息環境を感知するセンサーを500mごとに置き、生態系の広がりを把握する。同年11月から霞ヶ浦流域の小学校で使い始めた。

従来のモニタリング調査は、専門家や行政による特定の地域に限定されたものか、広域での単発的なものに限られており、自然環境の実態を知ることが難しかった。しかし本事業では、小学生を中心とした地域住民の参画によって、広域かつ持続的なモニタリングが可能となっている。

霞ヶ浦流域の110を超える小学校には、アサザ基金指導のもと、ビオトープが設置されている。そして、ビオトープを活用した生物調査が、地域住民も参加する総合学習の一環として行われている。ここに、新しいモニタリングシステムを導入することで、流域全体の生態系をインターネットなど、ITを使って知ることができるようになった。

今後、環境モニタリングシステムのネットワークを拡大し、野生生物の生息範囲や渡りのルートに合わせながら、関東地方、全国、さらには東アジアへとつなげる予定である。




http://www.kasumigaura.net/asaza/topics/topicnec031023/index.html




登録日時: 2004/03/16 09:06:32 AM

英語記事はこちら


 


 

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