生物多様性・食糧・水

2003年12月06日

 

和棉のタネを守るネットワーク

Keywords:  生態系・生物多様性  NGO・市民  市民社会・地域 

 

人間生活の基本である衣の中心素材は綿だが、日本には、日本の気候風土に適した日本棉(和棉・わわた)があり、明治中期まで100%自給していた。この日本棉は、日本の各地の気候風土・利用目的などに応じ、昭和20年代までは200品種を超える地方品種があったが、安価に大量に輸入される外国のワタに押され、そのほとんどが絶滅してしまい、現在では約30品種ほどしか残っていない。

和棉のタネを守るネットワークは、1200年もの長い間大切に守り育ててきたこの日本棉の地方品種を、その絶滅の危機から守り、また日本のワタにまつわる文化・伝統を継承していくことを目的として、2001年春、北海道から沖縄までの各地方品種を栽培する約30名の栽培ネットワーカーが集まり、鴨川和棉農園を事務局に発足した。

畑でタネを増やし、その地方でタネを配布する栽培ネットワーカーや、財政的に活動を支える賛助ネットワーカーが活動を支えている。

鴨川和棉農園では、日本のワタを自ら育てたり、収穫してチャルカ(糸車)で糸紡ぎをしたり、布に織ったりするワークショップも開催し、日本のワタ種を守り、生活に活かそうという取り組みを進めている。



http://homepage2.nifty.com/wamen-nouen/network.html




登録日時: 2003/12/06 01:09:01 PM

英語記事はこちら


 


 

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