生物多様性・食糧・水

2002年11月17日

 

樹齢200年の森で、木の文化を守る

Keywords:  生態系・生物多様性  NGO・市民  政府 

 

林野庁は、作家立松和平氏の呼びかけに応じて、木の文化の象徴でもある神社や仏閣など伝統的建造物の修復資材の提供を目指した「古事の森」づくり運動をはじめた。

日本には、国宝・重要文化財に指定されている神社、仏閣、城郭等が約3,700棟あり、そのうちの約9割に当たる約3,300棟が木造建造物。「木の文化」の象徴ともいうべき、これらの木造建造物は、100年-150年に小修理、200年間隔での大修理を施しながら、現代に守り伝えられている。

これら木造建造物の修復(修理)に必要な木材には、木造建造物に使われている元の材と同一の材種、材質、径級など、長期の保存に耐え得る木材が必要とされ、林齢100年、ものによっては400年程度の木材が必要とされる。しかし、国内では国有林、民有林を問わず、こうした大径材の修復用木材の供給が難しいのが現状である。

林野庁では京都、奈良、長野などの約10か所の国有林で「古事の森」づくりを予定しており、その第1回として、国宝、文化財等伝統的木造建造物の多くが所在する京都市の鞍馬山国有林において、樹齢200年から400年程度のヒノキ大径長尺材が提供できる『古事の森』を設定、市民やボランティアの協力を得て、植林を行った。



http://www.rinya.maff.go.jp/puresu/h14-3gatu/koji/koji1.htm




登録日時: 2002/11/17 08:02:42 PM

英語記事はこちら


 


 

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