エネルギー・地球温暖化

2014年02月07日

 

エネルギー効率4倍の携帯型水力発電機、発売へ

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  環境技術 

 

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茨城製作所は2013年12月、茨城大工学部(西泰行准教授)と共同開発した携帯型の流水式水力発電機「Cappa(カッパ)」の受注販売を開始した。

円筒形の水力発電機を川や水路に沈めると、水流を受けた内蔵プロペラが高速回転して発電する。水深60センチ、幅1.9メートルの川や水路で、平均流速が毎秒1.75メートルあれば、連続で160Wの出力が可能。災害時に最低限必要な非常用電力がまかなえるほか、夜道の防犯灯や田畑の防獣対策用電源にも適している。

独自の形状をもつ集水増速装置が取水口周辺の水流を増速し、流水中にプロペラ単体を設置した場合に比べ、発電エネルギー約4倍の高効率化に成功。ダムに代表される落差式の水力発電と比べ、流水式の弱点とされる発電量の少なさを克服した。

特別な土木工事や外部電源は不要。川や水路の両岸に4本のアルミ板を渡し、本体に附属する取っ手を板に固定するだけで設置できる。サイズは幅約83.2センチ、奥行き77センチ、高さ66.5センチ。重量は57キロと軽量で、大人2人で持ち運べる。2013年度のグッドデザイン賞・ものづくりデザイン賞(中小企業庁長官賞)にも選ばれた。

小島和子

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