生物多様性・食糧・水

2012年09月30日

 

横浜の川で外来種が増加

Keywords:  生態系・生物多様性  地方自治体 

 

JFS/Survey Finds Improved Water Quality, More Non-Native Species in Rivers  in City of Yokohama, Japan
インドヒラマキガイ
Copyright 横浜市環境創造局環境科学研究所


横浜市環境創造局の 環境科学研究所は2012年4月26日、横浜の川の生物相調査の結果を発表した。同市は、市内を流れる河川の6水系について、1973年から3年に1度の頻度で、魚類、底生動物、水草、付着藻類などの調査を実施し、生き物から河川の水質評価を行っている。

今回の調査では、アユやエビ類など海とのつながりを持つ回遊性の種類は増加傾向にあるなど、下水道の普及などによる水環境の改善に伴い多様な生物が戻ってきている一方で、外来種が増加傾向にあることがわかった。

確認された国外からの外来種は24種類。確認地点数が増えている種もあり、国外外来種は、種類数が増えているだけでなくその生息範囲も広げているようだ。インドヒラマキガイなど今回初めて確認された種もあった。

確認された水生生物から水質を評価した結果は、41地点のうち「大変きれい」が19地点、「きれい」が14地点、「やや汚れている」が3地点、「汚れている」が2地点、「評価できない」が3地点だった。水質評価としては前回調査(2008年)と同様な傾向にある。

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