2012年06月11日
大手プラントメーカーの日揮は2012年3月7日、植物工場システムの開発・販売ならびに農産物の生産・販売を手掛けるグランパに約1億円出資し、農業分野に初めて参画することを発表した。
グランパが独自に開発したエアドーム型ハウスは、農作物の生長に合わせて回転・スライドする自動スペーシング技術により、従来型のガラスハウスによる栽培と比較して単位面積あたり2倍以上の生産能力を持つ。また、一般的に行われている露地栽培と比較して農薬や化学肥料の使用量を大幅に削減でき、生産した農作物を洗浄せずにそのまま食することができる。
日揮は今後、グランパとともにエアドーム型ハウスをさらに改良するとともに、この技術を活用し、東北地方で農業分野での震災復興にも貢献していく予定。さらに将来的には、中東、アフリカなどの乾燥地域やロシアなどの寒冷地などでの農産物の生産や、さらには中国の都市部での安心・安全な農産物の提供など、海外への展開も視野に入れている。
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登録日時:2012/06/11 06:00:15 AM