三菱樹脂グループ　太陽光利用型植物工場でトマト栽培の実証実験開始

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三菱樹脂は2011年６月14日、農林水産省によるモデルハウス型植物工場実証・展示・研修事業として建設を進めていた太陽光利用型植物工場の実験施設が千葉大学環境健康フィールド科学センター（千葉県柏市）内に完成し、同植物工場のビジネスモデル確立に向けた実証実験を開始すると発表した。

同社グループでは、農業資材製造の子会社MKVドリームを中心に、太陽光利用型物工場の開発に取り組んでおり、農水省による同事業の拠点の１つである千葉大学が行う実証事業「減農薬多収型１段移動・高密植栽培」コンソーシアムに参画している。

実証実験では、糖度６前後のトマトが安定的に収穫できる低コストかつ減農薬型の植物工場のビジネスモデルの確立を目指す。人工光を用いた閉鎖型苗生産システムを用いて高品質な苗を育て、UVカットタイプの高機能フィルムや透湿性カーテンを用いた農業ハウスの中で、１段密植養液栽培により高品質なトマトを育てる。さらに通常のトマト収穫量の2.5倍となる10アール当たり年間50トンを目指す。生産性やコスト、省エネ性、省力性などの実証を行うほかに、収穫したトマトを試験販売し、その経済性についても検証する考え。

登録日時：2011/10/27 06:00:15 AM