生物多様性・食糧・水

2010年01月16日

 

米粉で食料自給率アップを目指す 業界が団結

Keywords:  食糧  政府 

 

日本人の主食である米を粉末にした食材「米粉」の普及と消費拡大を目指す「米粉倶楽部」が2009年10日6日に発足した。これは食料自給向上に向けた国民運動「FOOD ACTION NIPPON」の活動の一環で、流通業者や食品会社が協力し、米粉を使用した製品の発売やレシピ紹介などを通じて米粉の美味しさをアピールするというもの。

日本の食料自給率は戦後大きく低下の一途を辿り、現在カロリーベースで41%ほどしかない。多くの食料を輸入に頼っている中、国産米を利用した米粉は食料自給率アップの切り札として期待を集めている。

和菓子の材料というイメージの強かった米粉だが、近年は製粉技術の進歩もあり麺やパン、ケーキ等の原材料として幅広い利用が可能となっている。もちもちとした食感が特徴で、人体の組織をつくるアミノ酸のバランスに優れ、低吸油という性質もあることから健康志向派のニーズも見込めるという。

また多くを輸入に頼っている小麦粉を国産米粉に切り替えることで、耕作放棄が問題となっている水田の有効活用が可能となるほか、フードマイレージを低くすることにも貢献できるという。

大地を守る会 国産米を使用したラーメン店オープン(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029364.html
兵庫県篠山市、学校給食に米粉パンを導入(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023005.html
FOOD ACTION NIPPON「米粉倶楽部」発足
http://syokuryo.jp/news-release/2009/10/
fan-komeko.html

米粉って?
http://syokuryo.jp/komeko/howto/benefit.html

登録日時:2010/01/16 06:00:15 AM

English  

 


 

このページの先頭へ