生物多様性・食糧・水

2011年01月01日

 

日本自然保護協会 辺野古・大浦湾海域の調査結果をCOP10で発表

Keywords:  生態系・生物多様性  NGO・市民 

 

JFS/NACS-J Releases Biodiversity Report on the Henoko and Oura Bay Areas at COP10
Copyright 日本自然保護協会


日本の生物多様性を守り、その意味と価値を社会に広める活動をしている日本自然保護協会は、沖縄県辺野古周辺海域と大浦湾の重要性を訴えるために、2010年7月24日と25日に緊急調査を実施し、その調査結果を2010年9月28日に発表した。また、10月に名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議でポジションペーパーを発表し、議論をすすめた。

辺野古海域は、約488.3haもの国内最大級の海草藻場が広がり、沖縄県が「自然環境の厳正な保護を図る区域」に指定した場所で、自然が今でも豊富に残っている。辺野古・大浦湾海域は、干潟・藻場・泥場・マングローブ・サンゴ礁と多様な生態系を有し、生物多様性が極めて高い豊かな海域。

5地点で少なくとも362種以上の表在性生物が確認された。海草類が常に安定的に生育しているので、葉上性生物にとっても大切な場所である。例えば、この海域では準絶滅危惧種の海草類7種や、報告例の少ない*ウネウキツボや準絶滅危惧種のクサイロカノコなどの葉上性貝類の生息も確認された。また、日本の天然記念物で絶滅危惧種であるジュゴンの国内で最も大切な生息地でもある。

日本自然保護協会では、このような活動を全国から寄せられる「自然保護寄付」により実施し、今後の調査活動に向けて引き続き寄付を呼びかけている。


環境省、生物多様性条約ポスト2010年目標に関する日本提案を提出(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029851.html
COP10に向け「生物多様性国家戦略2010」を閣議決定(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030029.html

辺野古緊急合同調査レポート(速報)を発表
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/henoko/
2010/09/post-11.html

辺野古緊急合同調査レポート(速報)~生物多様性豊かな辺野古の海
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/henoko/pdf/
20101004henoko_report_ver3.pdf

登録日時:2011/01/01 06:00:15 AM

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