マンションで太陽光発電の導入すすむ

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これまで主に戸建て住宅に導入されていた太陽光発電システムが、マンションなどの集合住宅で取り入れられ始めている。屋上に設置した発電パネルから各住戸へ電力供給し、余剰電力は販売するものや共用部分に活用するしくみが増えてきている。

埼玉県で2010年９月より販売されていた110戸（132kW）の新規分譲マンションでは、石油元売最大手のＪＸ日鉱日石エネルギーの開発した太陽光発電システムが採用されている。各戸に小型のパワーコンディショナを設置し、余剰電力は固定価格買取制度を利用して電力会社に高く販売できる。また、各戸に発電量やCO2削減量が一目で分かるモニターを設置し、居住者の省エネ意識を高めることも期待している。このマンションは、オール電化との組合せでランニングコスト61％減、CO2排出量40％減を達成。ユーザーの関心を集め、２ヶ月足らずで完売している。

不動産大手の大京は、2010年５月に発売を開始した分譲マンションへ太陽光発電を導入。電気料金を20％程度低減することが可能という。不動産大手のオリックス不動産も2011年完成予定の分譲マンションへ太陽光発電システムを全住戸に導入する。余剰電力の販売で光熱費を約50％削減できると試算。建物内部にLED照明を利用するなど環境負荷に配慮した住空間をめざす。

新日本石油　マンション用戸別太陽光発電システムを稼働（関連のＪＦＳ記事）
http://www.japanfs.org/ja/pages/029781.html

ＪＸ日鉱日石エネルギー　新規分譲マンションへの当社製「マンション用戸別太陽光発電システム」の採用について
http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/2010/
20100903_01_0990036.html
オリックス不動産　東京電力サービスエリア内初、全住戸に戸別太陽光発電システム導入マンション
http://www.orix.co.jp/ore/press_100728.pdf
大京　太陽光発電導入の分譲マンションを事業化
http://www.daikyo.co.jp/dev/files/20091125.pdf

登録日時：2010/12/13 06:00:15 AM