生物多様性・食糧・水

2010年11月24日

 

淡水ガメの保護研究施設、神戸市の水族館にオープン

Keywords:  生態系・生物多様性  企業(非製造業) 

 

神戸市立須磨海浜水族園は2010年8月7日、淡水ガメの保護と研究を行うための施設「亀楽園(きらくえん)」をオープンした。主に外来種のミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)を収容し、駆除のための基礎研究を行うことで、日本の固有種であるニホンイシガメなどの保全に役立てる。

ペットとして大量に輸入されているミドリガメの多くは、成長後に川や池に捨てられ、日本各地で繁殖している。外来種の侵入は、日本本来の生態系に深刻な影響を与えるため、駆除の必要性が高まっている。同園では、野外で捕獲したミシシッピアカミミガメを殺処分することなく、収容し、生態や生殖などについて研究することで、有効な駆除方法を解明したいとしている。

8月7日から13日までの1週間、ミシシッピアカミミガメを持参すると入園料が無料になるキャンペーンが実施され、合計599匹(内訳 ミシシッピアカミミガメ 572匹、クサガメ 19匹、ニホンイシガメ 4匹、その他 4匹)の淡水ガメが持ち込まれた。キャンペーンは終了したが、市民から持ち込まれたミシシッピアカミミガメの収容は継続する予定。

日本のカメの6割以上が外来種(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023268.html

淡水ガメ保護研究施設「亀楽園」が完成
http://www.sumasui.jp/info/2010/08/post-11.html
http://www.sumasui.jp/info/2010/08/post-12.html

登録日時:2010/11/24 06:00:15 AM

English  

 


 

このページの先頭へ