エネルギー・地球温暖化

2010年09月08日

 

バイオディーゼル燃料生成を体験する、「ひまわりプロジェクト」

Keywords:  再生可能エネルギー  大学・研究機関 

 

富山県立大学では、2007年春から工学部生物工学科の学生36名と講師が中心となって、体感型の温暖化対策啓蒙教育「ひまわりプロジェクト」を行なっている。このプロジェクトでは、まず大学の農地を利用して2,000本のひまわりを栽培、収穫した55kgの種子から搾油する。搾油したひまわり油は、地域の祭りに出店するドーナツ店で使われ、その廃油に処理を施してバイオディーゼル燃料を生成する。

同プロジェクトでは、大気中の二酸化炭素を吸収したひまわりを使ってバイオディーゼル燃料を生成することにより、カーボンニュートラルを目指したが、実際に実施してみて分かったことは、1時間の労働に対してわずか33mlのひまわり油しか得られないこと。その上、その過程には必ず化石燃料が必要になるため、これはカーボンニュートラルにはならないということである。

しかし、学生たちはこのプロジェクトを通してエネルギーを作り出すことの大変さを学び、その後の生活の中でエネルギーの無駄遣いをしなくなった。また地元の小学校に出向いて、ひまわり油の搾油を小学4・5年生に体験してもらう出張授業を行ない、地球温暖化対策の必要性を次世代に伝える活動も行っている。

東近江市 市内運行バスで廃食油の回収を開始(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029568.html
一石二鳥 生ごみ生かしてひまわり油つくり(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023843.html

富山県立大学 ひまわりプロジェクト
http://eco-sunflower.com/
ひまわり栽培から始まる バイオマスエネルギー「実践」教育
http://www.pu-toyama.ac.jp/news/
H20himawaripurojekuto.pdf

登録日時:2010/09/08 06:00:15 AM

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