生物多様性・食糧・水

2010年04月27日

 

滋賀県 稲で描く水田アート

Keywords:  生態系・生物多様性  地方自治体 

 

滋賀近江八幡市牧町の「水茎夢の郷委員会」は、2007年より水田アートに取り組んでいる。約40aの水田に、水稲と古代米の穂の色や葉の色の違いを利用して絵や文字を描き、苗の成長に伴って絵柄がはっきりあらわれてくる仕掛け。これまで農家や住民と協力し、遠近法を使って高台からの図柄の見え方にも工夫をこらし、トンボやキリン、干支にちなんだ絵柄に挑戦してきた。

2010年は、5月下旬に田植、6月中旬から10月下旬にアートの鑑賞期間を予定しており、田植えにかかしづくり、水田アート収穫祭、収穫作業の体験と、世代をこえて地域の交流がはかれる恒例行事として定着してきている。また、水田アートをエコ広告として活用する事業も新たに始めており、現在、環境や農業に配慮したPRを行いたいスポンサー企業を募集中だ。

同委員会は水茎干拓土地改良区が中心となり、地域の活性化や夢のある将来のまちづくりに向けて2005年に設立。年間を通じて稼働している排水機を利用した小水力発電システムの開発や、空き地に樹木を植栽してCO2削減を目指すなど「脱!温暖化」への取り組みも行っている。

水茎夢の郷委員会
http://www.zc.ztv.ne.jp/yumenosuikei/

登録日時:2010/04/27 06:00:15 AM

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