エネルギー・地球温暖化

2003年12月23日

 

新庄市、バイオエタノール混合燃料による市公用車走行開始

Keywords:  再生可能エネルギー  交通・モビリティ  地方自治体  地球温暖化  大学・研究機関  政策・制度 

 

持続可能な地域循環型社会の構築を目指し、バイオマス技術を活用した事業を展開している山形県新庄市では、2003年8月22日バイオエタノール(植物から製造した醗酵アルコール)混合燃料による市公用車走行を開始した。

「アルコール混合ガソリン」は一酸化炭素や二酸化炭素の排出量が少なく、地球温暖化をもたらす温室効果ガスを削減する手段の一つとして期待されている。国は2010年、ガソリンにアルコールを10%混合した燃料で自動車を走行させる「E10構想」を掲げている。このほど3%のアルコール混合が法制化されたのを受け、同市が市の公用車により実証を行うもの。

新庄市では民、産、官、学が連携した市民参加型の事業を進めている。2002年9月同市内にオープンした早稲田大学新庄バイオマスセンターの技術提供を受け、生ごみなどから堆肥を作り、ソルガム(糖度の高いさとうきびの一種)の肥料として利用。これを絞ってアルコール燃料を作るという流れを目指している。

日本では、各地でバイオエタノールへの取り組みが進んでいるが、現在の税制では、ガソリンにかかる揮発油税が混合後の油にもかかる二重課税となっているためコストが高くなるという問題があり、バイオエタノールを促進するためには、税法改正が今後の課題となっている。







登録日時: 2003/12/23 10:56:16 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ