2003年12月12日
Keywords: 再生可能エネルギー 交通・モビリティ 地方自治体 地球温暖化 大学・研究機関 生態系・生物多様性
ヒマワリの種から採った油をディーゼルエンジンの燃料として利用するシステムの開発が進んでいる。筑波大学バイオシステム研究科の松村正利教授らが島根県斐川町と共同で研究してきたもので、斐川町では2003年8月17日、ヒマワリ油で実際にトラクターを動かす様子が「ひまわり祭り」で披露された。
同町では出雲空港周辺の転作田15ヘクタールで80万本のヒマワリを栽培。種から搾油し、油粕は家畜飼料に、葉や根はたい肥化、茎はパルプ材として再利用が可能であり、循環型農業の確立を目指せる。
植物を原料とするバイオディーゼル油は、環境や健康への害が大幅に削減でき、地球温暖化防止にも貢献するとして、開発や実用化が進んでいる。
松村教授らは、ヒマワリ油が菜種油などに比べて不飽和脂肪酸の含有率が高いことに着目し、零下30℃でも凝固しないバイオディーゼル油の製造技術を開発した。今後国内だけではなく、世界への展開もめざしている。
登録日時: 2003/12/12 10:30:15 PM
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