2003年11月13日
Keywords: 再生可能エネルギー 地球温暖化 政府 生態系・生物多様性
日本最初の本格的な実用地熱発電所は、1966年岩手県松尾村の松川地熱発電所で開始された。現在東北や九州を中心に19の地熱発電所が稼動し、約53万kWを超える電源(日本の総電力量の約0.2%)となり、本格的な導入段階に入っている。
地熱は、火山の多い日本では、水力とともに純国産の再生可能な貴重なエネルギー資源。地熱発電は、火力発電にくらべて単位発電量当たりの二酸化炭素排出量が約20分の1と少ないため、地球にやさしいクリーンエネルギーである。年中昼夜を通して同じ出力で発電し続けられる高い安定性を持つため、国としても積極的に開発を推進すべきとしている。
また、地熱は発電のほかにも、浴用、施設園芸、道路融雪など多目的に有効利用できるため、地熱発電所のある市町村では、地域開発に役立てている。
一方、地熱発電所建設に適する地域が、国立公園などに指定されている場合が多く、環境保護の制約がある。また発電所の規模が2万から3万キロワット程度と小さく、発電コストが高いなど課題が多く、開発の足かせとなっている。
登録日時: 2003/11/13 06:11:28 AM
英語記事はこちら