生物多様性・食糧・水

2018年07月26日

 

東京都文京区「こども宅食」で新しいセーフティネット作り

Keywords:  食糧  政策・制度 

 

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こども宅食 ウェブサイト

経済的に厳しい状況を抱えている子育て世帯を対象に新しいセーフティネットを作る取組み「こども宅食」プロジェクトが東京都文京区で始まっている。「こども宅食」は、1~2ヶ月に1回のペースで必要な家庭に食品5~7kgを宅配する。食品配送を通じて子どもと家庭を見守り、困りごとが起きる前に必要な支援に繋げるなど、地域や社会からの孤立を防ぐことが大きなねらい。

東京都文京区と5つの団体による社会問題の解決を目指する共同運営や、「ふるさと納税」を活用した活動資金の調達、食品の配送希望者が書類を書いたり、窓口を訪れずにLINEで利用申込が可能など、新しい形での事業モデルが注目を集めている。

2017年の事業開始初年度は、目標金額2000万円に対して8000万円以上の寄付が集まり、150世帯に食品配送を実施。2018年度4月には、利用申込のあった450世帯の全家庭に食品配送が行われた。

事業を通して、これまで行政で実施が難しかった経済的課題を抱える層への定期的アンケートを通じたデータ収集も積極的に行い、今後も新たな問題発見と、手法の改善につなげていく予定。

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