2014年07月12日
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北海道ニセコ町では2012年3月に行った、ニセコ高校における地中熱ヒートポンプ活用の農業用ビニールハウスでの栽培実験で有効性が実証された。ニセコ高校では化石燃料に依存することなく野菜類の通年栽培が可能となり、農業の生産性が向上、地域経済にも良い影響を与えているという。
町民センターの冷暖房システムも、2012年に重油ボイラーから地中熱ヒートポンプに変更され、地中熱の利用は、地元FM局、有島記念館、高校の農業ハウスなどへも広がってきた。
同町は豊かな自然に恵まれ、これまでマイクロ水力、雪氷熱、太陽光発電、地中熱などの再生可能エネルギーを積極的に使用してきた。中でも、年間平均気温8度に対して地中熱が11度で安定しているため、地中熱の利用は適している。ヒートポンプ利用により、CO2排出量は従来の化石燃料によるボイラーと較べ約1/3に低減した。
同町では、役場庁舎建替え時には、太陽光発電及び地中熱ヒートポンプの導入を検討するほか、現在導入済みの施設以外の各種公共施設へも、新設・設備更新時に導入を随時行っていくとしている。