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2013年06月09日

 

群馬に初の「多文化共生推進士」が誕生

Keywords:  共生社会  地方自治体  大学・研究機関  市民社会・地域 

 

JFS/群馬に初の「多文化共生推進士」が誕生
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群馬県は、2013年4月23日、国籍や民族などの多様な背景を持つ人々と共生する地域づくりを担う「多文化共生推進士」5名を認定した。多文化共生推進士は、群馬大学が開講する3年間の養成プログラムを修了した者が群馬大学からの推薦を経て認定されるシステムで、本年度が第1期生の誕生となる。

人口の2%を占める約4万人の外国籍住民が暮らす県では、2002年から群馬大とともに多文化共生社会の構築に向けた教育・研究・まちづくり事業を展開。群馬大学では、その連携事業の一環として、2009年には「多文化共生推進士」養成ユニットを開設した。講座では、3年間で計210時間以上のプログラムを通し、地域や職場における多文化間の課題を発掘し解決する力を養う。 県と大学は、地元企業を含め地域のさまざまな領域に修了生を輩出することで、外国籍住民と日本人の相互理解を促し、地域や職場における異文化間の摩擦が回避され、多文化共生の視点から新たな産業が創出される可能性にも期待している。 推進士となった修了生は、県庁で行われた認定式で「学んだことを地域に還元したい」「取り組んだプロジェクトでできたつながりを生かして、地域で活動していきたい」などと抱負を語った。

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