人と社会のダイバーシティ

2013年12月15日

 

聴覚障がい者と健聴者のコミュニケーション支援アプリ「こえとら」公開

Keywords:  共生社会  大学・研究機関 

 

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独立行政法人の情報通信研究機構は2013年6月、聴覚障がい者支援アプリケーション「こえとら」を開発し、一般公開した。音声認識・音声合成技術の聴覚障がい者支援への活用を進めるもので、文字入力した文を音声で再生し、音声入力した文を文字で表示することができるスマートフォン・タブレット端末用アプリ(現在はiOSのみに対応)。聴覚障がい者と健聴者との円滑なコミュニケーションをサポートする。

同機構は、音声入出力で会話ができる音声翻訳ソフトの「VoiceTra」を開発し、2010年8月から無料公開してきた。「こえとら」は、VoiceTraの音声認識・音声合成技術を聴覚障がい者と健聴者との間のコミュニケーション手段に応用したもの。文字と音声の相互変換により、従来は手話や筆談に限られていた意思疎通の手段の幅を広げる。また、定型文の登録により文字入力の手間を省くことができるほか、絵や地図を使って情報を提示することもできる。

今後は、災害などの非常時にネットワークがつながらなくなっても、端末のアプリのみで最低限のサービスを提供できるよう改良を進めるとしている。さらに、高齢者でも簡単に情報の発信・受信ができるよう、タブレット端末における操作性や視認性も高めていくという。

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