人と社会のダイバーシティ

2014年03月17日

 

長寿社会文化協会、高齢者の身体的・心理的状態を疑似体験するプログラムを提供

Keywords:  共生社会  NGO・市民  ダイバーシティ 

 

写真:「うらしま太郎」インストラクタ 
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豊かで活力ある長寿社会の構築を目指して活動している長寿社会文化協会は、東京ガスなどと共同で開発した高齢者疑似体験プログラム「うらしま太郎」を提供している。耳栓や特殊眼鏡などの装具を身に着けることで、高齢期(75~80歳ぐらい)の身体的機能低下や心理的変化を疑似的に体験できる。

このプログラムは、アメリカ等の研究を参考に、日本人の体格や和風文化の生活様式も考慮して1993年に開発された。疑似体験セットには、老人性難聴を体験する耳栓、白内障と視野狭窄を体験する特殊眼鏡、筋力低下を体験する手足のサポーターや重りなどが含まれており、世代の異なる人々が加齢に伴う高齢者の肉体的心理的変化がどのようなものであるかを実感することで、高齢者にやさしいサービスや商品の開発、環境・社会作りに役立てることを目的としている。

愛称の「うらしま太郎」は、助けた亀に連れられて竜宮城に行った漁師の浦島太郎が、帰る時にもらった土産の玉手箱を開けた途端におじいさんになってしまったという日本の昔話にちなんだもの。セットのカバンを開けて用具を装着するとたちまち高齢者に変身できるというプログラムの特徴を表わしている。

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