人と社会のダイバーシティ

2014年05月09日

 

不要になった車いすを整備し世界へ 札幌の『「飛んでけ!車いす」の会』

Keywords:  共生社会  NGO・市民  ダイバーシティ  国際 

 

写真:ラオスに届いた車いす
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日本で不要になった車いすをアジアを中心に海外へ届けている札幌市の特定非営利活動法人『「飛んでけ!車いす」の会は、ユニークなアイデアで個人や企業の協力を広く得て、これまでに2,258台の車いすを世界75カ国に届けている。

同NPO法人は、日本で使われなくなった車いすを整備し、旅行者に託して世界に送りながら、国内の人たちへ啓蒙活動を行っている。車いすの不足している国に届けられるため、1台1台の車いすは心待ちにされている。車いすを実際に届けることにより、届ける人と受け取る人が出会い、その声がウェブサイトに寄せられ支援者にも伝わる。

企業とも、企業の通常の業務の中に協働を組み込むことで、息の長い協力を得ている。地元の運送業の札幌通運は、1998年よりこの活動に協力。現在は、車いすの集荷、保管倉庫の提供、海外に車いすを運ぶ際の新千歳空港までの輸送に協力している。さらに、同社で引越し・旅行・車検などのサービスを利用する際に還元を希望すると利用額の5%(一部取扱商品は定額)がこの活動に還元される「札通はこび愛ネット」という寄付システムをとっている。

大韓航空は社会貢献活動の一環としてオーバーチャージを免除し、大きい車いすも追加料金なしで海外に届けることが可能になるなど、市民と企業の連携が広がっている。

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