2013年03月07日
Keywords: 環境技術 企業(製造業) 再生可能エネルギー 大学・研究機関
総合家電メーカーのシャープは2012年12月5日、経済産業省所管の独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「革新的太陽光発電技術研究開発」プロジェクトの一環として、3つの光吸収層を積み重ねた化合物3接合型太陽電池セルを開発し、世界最高の変換効率となる37.7%(セル面積約1平方センチメートル)を達成したと発表した。
現在、導入されている太陽電池の約80%を占めるシリコン結晶の太陽電池は、市販製品で最高20%程度の変換効率を有している。太陽光発電を更に普及させていくためには、変換効率の向上が重要なポイント。
プロジェクトでは、新材料・新規構造等を利用して太陽光発電の「モジュール変換効率40%超」かつ「発電コスト7円/kWh」を達成するための探索研究を行い、2030年以降の実用化を目指しているが、目標達成時期が前倒しされ、超高効率太陽電池の早期実用化が期待される。