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2013年09月06日

 

日本製紙、トレファクション技術を用いた新規バイオマス固形燃料を開発

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  再生可能エネルギー 

 

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日本製紙は2013年4月3日、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2011年度採択「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業(実用化開発)」として、トレファクション技術を用いた新規バイオマス固形燃料を開発したことを発表した。

トレファクションとは半炭化と呼ばれ、比較的低温で木質バイオマスを炭化させることで、通常の炭化より熱量を大幅に残すことができる。ペレット化することで木質チップ燃料に比べて容積が減少し、輸送効率等も向上。ただし、トレファクションによる燃料製造においては、処理温度の管理を厳格に行う必要があるなど、実用化の技術確立が課題とされてきた。

同社の八代工場の微粉炭ボイラーで混焼試験を実施し、同ボイラー最大負荷で25%(重量比)の新規バイオマス固形燃料を混合し、石炭微粉砕設備(ミル)の操業性、ボイラーの燃焼性に問題がないことを確認している。

この新しいバイオマス固形燃料は、通常の炭化では半分以下しか残らない熱量を約9割残すことができ、粉砕性、耐水性が向上し、微粉炭ボイラーでのバイオマス混焼率を大幅に向上できる可能性がある。

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