2012年10月05日
大手建設会社の大林組は2012年4月19日、データセンターの空調消費電力を25%削減する天井吹き出し方式の新空調システムを開発し、効果を実証したと発表した。
従来のデータセンターの空調は、床下から冷気を供給する床吹き出し方式が一般的だが、データセンターのサーバから排出される暖気が冷気吹出側に回り込むショートサーキットや熱だまりが課題となり、空調効率の低下や送風量の増加により空調機の消費電力が増大していた。
新空調システムの天井吹き出し方式では、冷気吹出側でサーバーラックと床面による冷気の閉じ込め効果が起こり、冷気を効果的にサーバーへと供給できる。そのため効率の良い空気の流れが実現でき、従来の方式と比較して空調消費電力を25%削減できるとしている。
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