2012年10月11日
環境省と国土交通省が連携して作成した、港湾への大規模な風力発電の導入手順を示したマニュアルが2012年6月22日に公表された。両省は同マニュアルの活用によって、現在全国で10基にとどまっている港湾での洋上風力発電が今後円滑に導入されることを期待している。
マニュアルでは、風力発電導入のために港湾管理者が行う、(1)適地の選定、(2)港湾計画への位置づけ、(3)事業者の公募、(4)事業開始後のモニタリング、について定めている。また、導入協議会を設置し、 関係者間で情報共有や意見調整を図ることも示している。
洋上風力発電は陸上と比べて非常に大きな導入ポテンシャルを持つ。2012年5月25日に政府が定めた「海洋再生可能エネルギー利用促進に関する今後の取組方針」においても、洋上風力発電などの海洋再生可能エネルギー利用の取組を先導的に進めていくエリアとして港湾区域(港湾の水域)が位置付けられている。
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