2012年08月13日
京都大学は2012年5月22日、同大学大学院情報学研究科で開発された「オンデマンド型電力制御システム」につき、マンションに実装して有効性評価を実施、利用者が予め設定した省エネ率(瞬時最大電力1,200Wで積算電力量を10%、30%、50%減と設定)を確実に実現したという結果を公表した。
同システムは、同研究科の松山隆司教授による「エネルギーの情報化」研究の第二段階として開発された。第一段階として、高精度電力計測・通信機能等を備えた"スマートタップ"を全家電に付けることで、電力消費のリアルタイム計測・表示等を行う「エネルギー消費の見える化システム」を2010年8月に完成させており、既に住宅・オフィスで実用化されている。
今回の「オンデマンド型電力制御システム」は、パソコンの"電力マネージャ"が、利用者が設定した省エネ率にあわせ、需給状況だけでなく家電の優先度を判断して各家電への供給を調整。スマートタップの情報を基に、各家電に電力使用量と時間を割り当て、通電許可・削減・拒否を指示する。省エネ率は瞬時最大電力と積算電力量の制限値により利用者が予め設定するが、電力会社からの緊急節電要請に基づいて自動的に電力供給を削減・中断することも想定されている。
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登録日時:2012/08/13 06:00:15 AM