エネルギー・地球温暖化

2011年08月12日

 

三菱重工業など 低コスト技術で稲わらなどからバイオ燃料製造

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業) 

 

大手メーカーの三菱重工業は2011年4月11日、稲わらなど植物原料のソフトセルロースから自動車燃料用のバイオエタノール精製で、日本自動車技術会の規格(JASO)に適合する製造技術の確立に成功したと発表した。大手酒造メーカーの白鶴酒造と化学プラントメーカーの関西化学機械製作の3社による共同事業。

同社が手掛けた糖化工程では、連続運転の水熱処理装置を用いて安定的に、熱水と最適量の酵素のみでエタノールの原料となる糖を生成。白鶴酒造は、酵母を用いて、稲わら・麦わら由来の糖からエタノールに転換する技術を確立。関西化学機械製作は、新型の長期連続運転の蒸留塔、低エネルギーの液相吸着型脱水ユニットを用い、JASOを満たすエタノール精製技術を実証した。

原料の収集・運搬からエタノールの製造までの運転資金は、当初目標の1リットル=90円未満を達成できる見通し。同技術は、石油燃料の代替、穀物の価格高騰の誘因となる食料とエネルギーの競合問題を解消するなどに期待されている。今後はわら以外の原料の適用性やエタノール以外の開発を進め、植物原料から化学品を製造するバイオリファイナリー技術の早期商用化に繋げていくとしている。

新方式バイオエタノール製造実証施設が竣工 3社が協力(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029804.html

登録日時:2011/08/12 06:00:15 AM

English  

 

参照元

稲わらなどから国産バイオ燃料を低コストで製造できる技術を確立
ソフトセルロース利活用プロジェクト
http://www.mhi.co.jp/news/story/1104215058.html


 

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