交通・モビリティ

2011年07月18日

 

SIM-Drive 電気自動車先行開発車で一充電航続距離333kmを達成

Keywords:  交通・モビリティ  企業(製造業)  大学・研究機関  省エネ 

 

慶應義塾大学の清水浩教授が社長をつとめる大学発ベンチャー企業のSIM-Driveは、2011年3月29日、先行開発車で一充電航続距離333km(JC08モード=日本における標準的な市街地走行モード)を達成したことを発表した。この車輌は、34機関が参加して2010年1月に着手した開発事業により完成したもので、SIM-LEIと命名された。

SIM-LEIの電池容量は、市販されている電気自動車の電池容量とほぼ同じ24.9kWhだが、交流電力消費率が77Wh/km(ガソリン消費換算で1リットル当り70kmのエネルギー消費率に相当する)であるため、長い航続距離を達成した。また、全長4700mm、全幅1600mmの車体サイズに比べて広いインテリアを特徴とし、加速性能は0-100km/hの条件で高級スポーツカー並の4.8秒をもつ。

SIM-Drive社は、最高の電気自動車技術とその情報を、電気自動車に関連するすべての企業、機関に最小の費用で提供することを目的に、2009年8月に設立された。SIM-LEIの性能は、インホイールモータに代表されるSIM-Drive社のオリジナル技術に加えて、車体の軽量化、回生エネルギーの高効率回収などにより実現した。

同社では、長距離走行が可能であること、およびエネルギー消費率が極めて良好であることを示したSIM-LEIの成功は、日本の全ての車が電気自動車に変っても、夜間に充電を行うことを前提とすれば、発電所を増設する必要がないことを意味するとしている。

神奈川県等、「電動フルフラットバス実証研究」の試作車を発表(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030632.html

登録日時:2011/07/18 06:00:15 AM

English  

 

参照元

一充電航続距離333km達成
http://www.sim-drive.com/news/2011/0329press-release.pdf

先行開発車で一充電航続距離333km達成
http://www.sim-drive.com/news/2011/0329press-release.html


 

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