エネルギー・地球温暖化

2011年01月16日

 

川重 自動車燃料として使用可能なバイオエタノールの製造に成功

Keywords:  再生可能エネルギー  交通・モビリティ  企業(製造業) 

 

JFS/Japanese Heavy Industry Company Succeeds in Producing Bioethanol for Automobile Fuel
Copyright 川崎重工業株式会社


総合重工業大手の川崎重工は2010年10月6日、稲わらを原料とし「熱水式バイオエタノール製造技術」を用いて、自動車燃料として使用可能なバイオエタノールの製造に成功したと発表した。農林水産省の「ソフトセルロース利活用技術確立事業」の一環。

「熱水式バイオエタノール製造技術」では、稲わらの糖化工程において従来から用いられている硫酸や酵素を使用せず、熱水を用いて処理を行うため、硫酸の回収設備や耐酸性容器等を必要とせず、現状ではコスト高である酵素を使用しないため、製造コストが低減できる。さらに熱水の条件を適切に設定することによって、稲わら以外のソフトセルロースについても糖化処理が可能となる。

今回、大潟村ソーラースポーツラインにて、秋田県潟上市にある同社のプラントで製造したバイオエタノールを使用して走行実証試験を行い、自動車の安定走行と同エタノールが自動車燃料としての基準を満たしていることを確認した。

同社は、同事業の実施期間である2012年度まで製造コストの低減を目指した実証試験を継続し、商用化に向けて1リットルあたり40円以下の製造コストが実現できるシステムの確立を目指す。

非食用植物によるバイオエタノール製造 2015年をめどに共同研究(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028958.html

登録日時:2011/01/16 06:00:15 AM

English  

 

参照元

稲わらから「熱水式バイオエタノール製造技術」により バイオエタノールの製造に成功
http://www.khi.co.jp/news/detail/post_10.html


 

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