2010年08月05日
Keywords: 再生可能エネルギー 企業(非製造業) 大学・研究機関
新潟県は2010年4月7日、地熱技術開発及び産業技術総合研究所(NEDO)が同県十日町市の松之山温泉で計画していたバイナリー地熱発電の実用化に向けた実証研究が環境省の事業採択を受けて2010 年度から3年間実施されると発表した。温泉や電力系統に影響を及ぼさない温泉発電システムの実用機の開発・実証を行い、温泉発電の早期普及を図るもの。
2007年に掘削した松之山温泉の鷹の湯3号の源泉97.2℃の温泉水を使って低沸点媒体であるアンモニア水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回して発電する(熱水と低沸点媒体の2つの媒体を利用することからバイナリーと呼ぶ)。発電に使用したあとの温泉水は50℃程度なので、浴用に使える。100℃以下の既存温泉による発電としては国内初の試み。
発電装置はNEDOが開発した超小型タービン発電機で能力は50kW、最大で年間41万6000kWの発電が可能。 2010年度は装置の開発・調査。2011、2012年度で装置を設置して実証試験を行う。実証期間中には発電のほかに、温泉影響モニタリングを行い、近隣の温泉井の水位・水温等の監視、過去に湯量の変化した温泉井等の原因の解析等も実施する。
【JFSニュースレター】日本の地熱エネルギー利用の現状と今後
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/
029639.html
松之山温泉でバイナリー地熱発電設備を設置した実証研究が行われます
http://www.pref.niigata.lg.jp/sangyoshinko/
1270594859388.html
環境省 平成22年度地球温暖化対策技術開発等事業(競争的資金)の採択案件について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12340
登録日時:2010/08/05 06:00:15 AM