エネルギー・地球温暖化

2010年06月13日

 

東芝ライテック、「東芝白熱電球」製造中止

Keywords:  省エネ  企業(製造業)  地球温暖化 

 

JFS/Toshiba Light & Tech Ceases Incandescent Light Bulb Production
藤岡博士
Copyright 東芝ライテック株式会社

東芝ブランドの照明器具を一括で製造販売する東芝ライテックは2010年3月17日、一般白熱電球103機種の製造を中止すると発表した。CO2削減の取組の一環として、2008年に方針決定していたが、当初の計画から前倒しして実行するもの。同社の試算では、年間約2千万個の白熱電球を出荷していた2008年に比べ、年間43万tのCO2削減に貢献できるものと推定している。

1890年、東芝の創業者のひとりである藤岡市助氏が日本で初めて白熱電球を製造するために「白熱舎」を設立し、日産10個程度でスタートした同社の白熱電球事業は、最盛期(1973年)には年間生産量7,800万個にまで拡大し、現在まで120年間に亘り累計40億7千万個を生産した。

一方で、省エネ意識の高まりを受け1980年に世界初の電球形蛍光ランプを開発。小形化、省エネ化、長寿命化など性能向上に取り組んだ結果普及が進み、白熱電球の生産量は2000年頃から減少に転じていた。また、地球温暖化防止に向けたニーズにより、2007年からは実用的な明るさのLED電球の商品化もしており、それらを踏まえて今回の発表に至ったもの。

東芝、2010年度中に一般白熱電球の製造中止を発表(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024881.html
合掌造りの建物のあかりを電球形蛍光灯へ交換(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024764.html

一般白熱電球の製造中止について
http://www.tlt.co.jp/tlt/topix/press/p100317a/
p100317a.htm

「東芝白熱電球」製造中止・製造継続対象機種について
http://www.tlt.co.jp/tlt/info/h_syuryo/lamp20100317/
lamp_20100317.htm

登録日時:2010/06/13 06:00:15 AM

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