エネルギー・地球温暖化

2009年11月17日

 

東京スカイツリー地区の地域冷暖房、国内初の地中熱利用

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(非製造業)  地球温暖化 

 

JFS/skytree
東武鉄道㈱・東武タワースカイツリー㈱提供


私鉄大手の東武鉄道グループは2009年2月17日、「東京スカイツリー地区」(東京都墨田区業平橋・押上地区およびその周辺、10.2ヘクタール)における熱供給のため、 熱供給事業法に基づく事業許可を取得した。地域冷暖房(DHC)計画には国内初の地中熱利用システムを導入する。同グループは2012年春に、高さ634メートルの塔「東京スカイツリー」を核とする街区開発プロジェクトを完工する。

DHCは、1カ所または複数のプラントで冷水、温水等を作り、導管を通して地域内の建物の冷暖房や給湯を行うシステムで、省エネ、CO2削減、ヒートアイランド抑制、防災性向上、さらには経済性の点から、個別方式に比べて優れている。本計画は、国内最高レベルの年間総合エネルギー効率(COP)1.3以上を実現し、年間一次エネルギー消費量を個別方式と比べて約43%減、CO2 排出量を同約48%(2271トン)減とする。

地中熱利用システムは、地中温度が年間を通じて約15℃~17℃とほぼ一定であることを利用し、ヒートポンプを用いて地中を冬の暖房の熱源、夏の冷房の放熱先とすることで、冷暖房を効率的に行えるもの。採放熱用の水配管は、深さ32 メートルと120メートルの2種類が設置される。

地域冷暖房から地域エネルギーセンターへ!日本の地域冷暖房 No.82 (2009年6月号)http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/
029183.html

登録日時:2009/11/17 06:00:15 AM

English  

 


 

このページの先頭へ