2009年09月06日
Keywords: 再生可能エネルギー 企業(非製造業) 環境技術
関東圏に都市ガスを供給する東京ガスは2009年7月、太陽熱集熱器で集めた太陽熱を冷暖房および給湯に利用する「太陽熱利用システム」を同社熊谷支社(埼玉県熊谷市)に導入し、運用を開始した。本システムにより、従来の設備(吸収式冷温水機および業務用給湯器)に比べ、一次エネルギー消費量を約32%、CO2排出量を約29%削減する効果が期待できるとしている。
同システムは、同支社屋上に設置した集熱効率が優れた真空管式太陽熱集熱器(集熱面積約72平方メートル、ピーク集熱量約47kW)で集めた太陽熱を、夏季は太陽熱駆動吸収冷凍機で冷水に変換して冷房に利用し、冬季は暖房用熱交換器で温水に変換して暖房に利用、さらに給湯用熱交換器で給湯に使用する水の予熱にも利用する。不安定な太陽エネルギーのバックアップとして、都市ガスを燃料とする高効率ガス吸収冷温水機で冷水および温水を作ると共に、潜熱回収型高効率給湯器で給水加熱を行うシステムとしており、安定した冷暖房・給湯を実現するもの。
同社では2010年度をめどに「太陽熱利用システム」の商品化および販売開始を目指しており、熊谷支社で得られた知見を商品開発に生かす考え。
東京ガス、高効率ソーラー空調システムの実証を開始(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029022.html
太陽熱を冷暖房・給湯に優先利用する
「太陽熱利用システム」の東京ガス熊谷支社への導入について
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20090625-01.html
登録日時:2009/09/06 06:00:15 AM